作曲での”量か質か”に終止符を!音楽家は”量も質も”取れ!![その4:計画編]

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私の愛しいアップルパイへ

 

貪欲なるあなたへ捧げます。「量も質も!」シリーズ第四弾、[計画編]です。

 

今回からは第三弾で説明した手法について、実際にどう実践していくかに踏み込んでいきます。

そこでまずは、”量も質も!”を守る為にどの様に作業計画を立てていくかを説明します。

 

目指すは「毎月一曲」!!

 

「量も質も!」シリーズの過去記事はこちら

・[1.問題提起編]作曲での”量か質か”に終止符を!音楽家は”量も質も”取れ!!

・[2.課題認識編]作曲での”量か質か”に終止符を!音楽家は”量も質も”取れ!![その2]

・[3.解決手法編]作曲での”量か質か”に終止符を!音楽家は”量も質も”取れ!![その3]

 

ちなみにこの話は随分と前からシリーズ化しております。初めての方はこちらもどうぞ。

・No1.プロセスをモデル化する作曲術

・No2.作曲プロセスは4つのフェーズに分けられる

・No3.これから新曲を作る人に捧げる!作曲のプロセスを3つにモデル化するアイデア

・No4.作曲での”量か質か”に終止符を!音楽家は”量も質も”取れ!!

・No5.作曲での”量か質か”に終止符を!音楽家は”量も質も”取れ!![その2]

・No6.作曲での”量か質か”に終止符を!音楽家は”量も質も”取れ!![その3]

・【コラム】音楽家に必要な能力は2つだけ

 

 

◇「トップダウンとボトムアップのジレンマ」

 

作業を計画に落とし込むにあたって良く比較される2つのモデルがあります。それはトップダウンとボトムアップというモデルです。

トップダウン … 目標をもとに一つ一つのやるべき作業を詳細化し、計画した上で作業を進めていく。つまり”上から下に”です

ボトムアップ … 今やらないといけない作業が何かという現状の管理に重点を置き、作業を進めていく。つまり”下から上に”です

 

このパイプラインマネジメントとステージゲートモデルを流用した制作プロセスは少なからずトップダウン的なアプローチとなります。

 

それは、毎月一曲リリースする事を目的として、「今月はこの曲を完成する。この曲は設計を終わらす」などという目標を立て、一つ一つ作業を詳細化していく為です。

 

しかしながら、私も実践している”GTD”という仕事術を始めとして、個人レベルでの作業計画はボトムアップ的なアプローチの方が相性が良い場合が多いです。

 

それは、トップダウン的なアプローチで目標ありきの計画を立てても、実際の生活ではそれ以外に様々な雑多な仕事が割り込んできます。そして最初に立てた目標と実生活が乖離し出すのです。それは洗濯や食事、友人との遊び、飲み会、クラブ活動、ショッピングなど、自身に関するあらゆる物事を指します。

 

最終的には、”あれもこれも”の中で最初に立てた目標は徐々に意味をなさなくなり、いつしか目標を立てる事を辞めてしまうのです。

 

こうなってしまっては、私が自信を持って提唱するパイプラインマネジメントもなんら意味をなさなくなってしまいます。

 

その為、作業計画を立てるにあたっては、このトップダウンとボトムアップとの板挟みを防ぎ、二つのアプローチをうまく調和させなければいけません。

 

 

◇「ローリングウェーブ計画法」

 

では、どうすれば良いでしょう。そこで私はまた先人の教えに学ぶ事にしました。それはローリングウェーブ計画法という手法の考え方を適用する事です。

 

ローリングウェーブ計画法。また難しい用語が出てきました。

 

これは企業による新規商品の開発プロジェクトなど、未知の領域のプロジェクトを進める際によく用いられる手法で、日本語では段階的計画法と呼ばれます。

 

どんな手法かというと、実はなんて事はありません。作業計画を立てるにあたって、最初はザックリ項目を上げるに留めておいて、やるべき事が徐々に明確になるにつれて計画も徐々に詳細化していきましょうというだけの事です。恐らく誰もがやってる事です。

 

この方法であれば、その時の状況によって柔軟に計画を立てていけるので、個人でやるには最適な方法かと思います。

 

では、私が実際に作曲を進めるにあたってどの様に作業計画を立てて行こうと思っているのか説明します。

 

私の場合は計画を4つに段階分けします。そのタイミングは以下の通りです。

1.月次計画

2.週次計画

3.日次計画

4.随時計画

 

それぞれ内容を見ていきましょう。

 

1.月次計画 (毎月第一土曜日)

 

ここでは今月着手する作品を選出し、どのStageまで進めるかを決めます。毎月一曲が目標ですから、少なくとも検査Stageにある曲を1曲を選択し、リリースを目指します。それ以外に余裕がありそうなら他の曲を適当な数だけ選出し、目指すStageを決めます。

 

これらはレポートとしていつでも見返せる一枚のノートに書いて保存しておきます。

 

ではこの時に選出する曲を決める基準は何か?それは直感です。本当です。

 

その選出基準を深く考えようとするとトップダウンとボトムアップのジレンマに陥ります。どうせ週次、日次のタイミングでいくらでも修正できるので、直感的に今着手したいと思った作品を選出すれば良いのです。

 

2.週次計画 (毎週土曜日)

 

月次計画で選出された作品ごとに次にとるべきタスクを洗い出します。そして翌週に着手すべきタスクについて日付を割り当てます。これらはタスクリストとしてリストアップし、日付の割り当てはカレンダーで管理します。

 

タスクは”次の行動”だけを決めておきます。先を見通そうとしない事です。”次の行動”を実施していく中で、もしくは完了した時点で”その次の行動”を洗い出せば良いのです。

 

また、日付を割り当てるのは翌週分のタスクだけです。その次の週分は次回の週次計画で立てるので気にしません。

 

タスクに着手する日付は、現在の自分の忙しさを鑑みて直感で決めます。この日付も日次で見直すスケジュールなので、迷ったら次の日に割り当てておけば良いです。

 

3.日次計画 (毎日夜寝る前)

 

該当のタスクに着手する日の前日、本当に着手できるかどうかを判断します。できそうになければ翌日以降に再割り当てします。着手できる場合は開始時間と終了時間を決めます。これらはカレンダーに書き込みます。

 

ここでも判断するのはあくまで翌日分だけです。

 

また、着手できないものを翌日以降に割り当てれば、次回の日次計画が一回入るので、再度そこで判断できます。

 

4.都度計画 (まさに今!)

 

日次計画で決めた時間になったら、まさに今着手できるのかどうかの最終判断をします。できるのであれば作業に入ります。その際に開始時間と作業名を書き出しておき、宣言します。これは作業実績として記録に残しておきます。

 

着手できない場合、時間をずらすか翌日以降に割り当てし直します。

 

全体を表にまとめると以下の様になります。

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◇「定期的に計画を立てる習慣を作る」

 

この計画方法の肝になるのは、定期的に計画を立てる時間を確保し、かつ確実に習慣化する事です。

 

ここが一番難しい所だと思います。

 

それぞれ計画を立てる時間をあらかじめスケジュールに登録しておき、極力その時間の前後は別の重い作業を入れないように調整する等の工夫が必要でしょう。

 

さて、まだまだ「量も質も!」シリーズは続きます。次回はこれらの計画を立案・遂行するにあたって、どんなツールをどのように使っていくか紹介します。

 

貴下の従順なる下僕 松崎より

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▼ご参考------------------------------------------

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デビッド・アレン 田口 元
二見書房 2008-12-24

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日本プロジェクトマネジメント協会
日本能率協会マネジメントセンター 2007-11-30

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